ESTA申請料の値上がり

こんにちは。

やっと念願のハワイ旅行に行ける!と喜んで渡航したのも束の間、急激な円安プラス、コロナ前と激変したハワイの現地の状況にがっかりした方が多かったと、テレビで見ました。

日本人からの観光客が激減したことにより、レンタカーショップ、レストランなど日本人対応していたスタッフが解雇され、日本に帰国したようです。

日本語対応のサービスが充実しておらず、英語をうまく使えない旅行者は大変な思いをされたようです。また、物価の高騰で、4ドル程度だったカップラーメンが6ドル、今の為替で計算すると、なんと800円!で驚いた、とインタビューで答えた方が多くいらっしゃいました。

さて、米国税関国境警備局(CBP)は、2022年5月26日から電子渡航認証システム(ESTA)の料金を14ドル(約1780円)から21ドル(約2670円)に引き上げました。ニュースで知ったときにはすでに金額が変更されており、発表から値上げ実施まで大した時間の余裕がなかったことに驚きました。

既に承認済みのESTAを保持している人は、有効期限内で再申請する必要はないようですが、長く渡米できなかった状況から鑑みると、ESTAの期限切れの方が少なくないように思います。

ESTAは、ビザ免除プログラム(VWP)に基づいて、事前に空路、陸路、または海路で米国に旅行する訪問者の適格性を判断するシステムで、渡米の72時間前までには申請をするよう、促されております。

現在は40か国が認められており、承認されたESTAを持っている場合、ビザなしで最大90日間米国に滞在することができます。

マスク解除、入国制限の緩和、ワクチンの普及により、withコロナで人流が活発化してきております。渡米を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。

ESTA申請のポイント

ESTA申請にはいくつかポイントがありますので、本日はそれぞれご案内したいと思います。

① 偽物サイトにご注意を!

Googleなどの検索エンジンで「ESTA」と検索すると、上位にいくつものサイトが上がってきます。広告費をかけて上位表示されているので、うっかりアクセスしてしまう方が多くいらっしゃいます。これらのサイトは、国務省のマークや、全体的なホームページの色のトーンなど、あたかもアメリカ政府に運営されているような構造です。申請公費の他に、手数料が上乗せされて決済するので、1万円程度の請求となります。

ESTAの改定された申請料は21ドルです。本日現在、これら模倣サイトで申請公費の金額など記載が修正されていませんでした。

ESTAの公式申請サイトはこちらから。くれぐれも偽物サイトにご注意を!

② 心にゆとりがあるときの申請を心がけましょう!

質問事項に回答するのに、所要時間はおよそ20分程度。質問は難しくはありませんが、正しい情報を入力する必要があります。パスポート情報ほか、家族の情報も入力する必要があります。焦っているとミスにつながりますので、時間に余裕があるときの申請を強く推奨します。なお、個人情報入力のあとに、セキュリティクエスチョンがあります。この質問に通常であれば、すべて「いいえ」で回答を進めますが、慌てていたり、うっかりして「はい」に回答してしまうと、ESTA渡航拒否となってしまいます。ESTAの入力ミスでCBPに連絡し、訂正をお願いしても、最寄りの大使館・領事館でビザ申請をしてください。と、一辺倒の返信しか来ません。

弊社には多くの入力ミスにより、ビザ申請を必要とするお客様からのご相談、ご依頼がありますが、皆さん口をそろえて、「いいえにしたつもりだったのに・・・」と残念がっております。

ESTA申請は慎重に進めましょう。

③ パスポートの有効期限を確認しましょう!

ESTAは渡航認証許可を受けて日から2年間有効です。有効期限が迫っているパスポートで申請し、そのパスポートの期限が切れたときには、改めて新しいパスポート番号での申請が必要となります。パスポートの残存期間を確認して申請をしましょう。

④ 早目に申請をしましょう!

ESTAの申請を終えると、渡航許可はその場ですぐになされるわけではありません。時間をおいて結果が通知されますので、許可が出るまで不安な時間を過ごすことになります。申請は渡米の72時間前までにするよう、サイト等で案内されています。でも、もし不運なことにうっかり入力ミスで渡航許可が得られず、かつビザ申請の時間もなく、渡米できないことになるのは大変に残念なことと思います。

渡米を決められたら、早いうちに申請をしておくのが良いでしょう。