こんにちは。行政書士法人IMSの伊東です。

先週、オリンピックが閉幕しました。様々な競技で多くの選手が活躍し、注目を集め、開催前の想像よりも盛り上がっていたように思います。8月24日からはパラリンピックが開催されますので、再び多くの選手の活躍をみられることでしょう。一方でワクチン接種が行われているものの、コロナウイルスはデルタ株が猛威を振るい、感染が急速に拡大しています。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を行っても歯止めがかからず、医療機関のひっ迫が問題となっています。

そのような中でも弊社には10月入学に向けて、在留資格「留学」の在留資格認定証明書交付申請の依頼があり、申請を行っています。先月は申請が多く、最大で1日に300件程の申請を行う日もありましたが、徐々に落ち着いてきています。

昨年末に押印が廃止されたことを受けて、3月に各種申請書の様式に変更があり、在留資格認定証明書交付申請書の1枚目に在留資格認定証明書交付申請の申請回数を記入することとなりました。どのような経緯で追加されたかをわかりかねますが、なかなかに申請人の方の混乱を招いており、申請の種類に関わらず、これまでに出入国在留管理局に申請を行った回数をお知らせいただくことがあります。

弊社のような業者や会社で外国籍の方の申請を担当しているような、業務として在留申請の経験をしている人であれば申請の種類を理解していますが、申請人の方は、認定、更新、変更の申請毎に回数の把握することは難しいのではないかと思います。特に在留資格認定証明書交付申請は申請人の方を招聘するために申請するため、ご本人が申請を行っていないことが多く、申請回数や不許可回数を把握できていない方もいるでしょう。

許可されていれば本国のビザ申請でパスポートに査証が貼付されるので確認できますが、コロナ禍で申請の取り下げや在留資格認定証明書の返納もあり、更に複雑になっているように思われます。また、不許可歴は不交付通知書で回数を確認できますが、親族が申請を行っていない場合には申請人の手元にないかもしれません。

先日も日本での中長期在留者としての在留歴はあるが、在留資格認定証明書交付申請を行った記憶がないという方がいらっしゃいました。数年前だと覚えていないこともあるでしょう。こちらの方含め、これまでの来日と在留歴を一緒に振り返り、突合・推測し、回数を記入するという形で記入しています。