皆さま、こんにちは。IMSの下山です。
ここ2日急に気温が上がり、外で動くと汗ばむ陽気となっています。
明日からは気温も落ち着くようですが、どうぞ体調管理にはお気をつけください。
さて、3月17日より在留資格認定証明書を電子的(メール)に受け取ることが可能になったことを、皆さまご存知でしょうか。
■在留資格認定証明書の電子化について(入管庁HP)
https://www.moj.go.jp/isa/applications/procedures/10_00136.html
~以下、入管庁からの概要となります。~
令和5年3月17日から、在留資格認定証明書を電子メールで受領することが可能となります。
また、受領した電子メールは、海外に住む外国人本人の方に転送することができ、在留資格認定証明書を海外に郵送する手間、費用、時間がかからなくなります。
海外に住む外国人本人の方は、お持ちのスマートフォン等で電子メールを提示することで、査証申請及び上陸申請を行うことが可能となります。
なお、従来の紙の在留資格認定証明書をお持ちの外国人本人の方は、上陸申請時に、その写しを提出することが可能となります。
(※紙の在留資格認定証明書の写しについては、表面と裏面の両面を作成)
在留資格認定証明書を電子メールで受け取ることが可能な対象者は下記となります。
(1)オンラインで在留資格認定証明書交付申請を行う方
(2)事前にオンラインで利用者登録して地方出入国在留管理局の窓口で在留資格認定証明書交付申請を行う方
※申請書類提出時に、「(窓口申請)在留資格認定証明書電子交付希望申出書」(Excel)に必要事項を記載のうえ提出することで、在留資格認定証明書を電子メールで受け取ることが可能となります。
今回の運用開始に伴い、在留資格認定証明書交付申請については、今後下記の3パターンになります。
①オンラインで申請→在留資格認定証明書を電子メールで受け取り
②紙で申請+在留資格認定証明書電子交付希望申出書添付→在留資格認定証明書を電子メールで受け取り
③紙で申請→在留資格認定証明書も紙で交付、申請人へはPDFにて送付
一見便利に思えるCOEの電子化ですが、ふと疑問に思うこともあり、入管庁へ問い合わせました。
以下Q&Aになります。
Q1:返納方法について/返納後、COEはどのように無効化されるのか?
A1:メールを削除する。入管への申し出は不要とのこと。
Q2:査証発給申請時/入国時において、申請者本人は転送されたメールの提示ではなくPDFの提示でも可能?
A2:可能。
Q3:電子版COEが交付された後に、記載内容に誤りがあった場合の対応は?
A3:申請側に不備があった場合は再申請、入管側で不備があった場合は入管側で補正にメールを再発行。
※Q&Aについては、現在入管へ追加で入管へ問い合わせておりますため、今後情報が入り次第アップデートいたします。
上記を見ますと、返納時の対応については、結局メールを削除するかどうかは本人次第であり、悪用されるリスクがあるのではと思います。
また、私も実際に電子版のCOEを受け取っていますが、申請人本人にメールを転送する際に、入管からのメール本文が自由に編集できてしまうなど、ツッコミどころもある今回の運用…やはり従来の紙のCOEのほうが良いのでは、とも思ってしまいます。
入管のほうでも今後運用しながら少しずつ改善されていくのでしょうか。今後の動きを注視していきたいと思います。