こんにちは。行政書士法人IMSアメリカビザチームです。
新型コロナウイルス感染症による各国の入国制限も大幅に緩和され、人々の往来が盛んになってきました。弊社にも多くのアメリカビザ申請に係る問い合わせが増えております。
アメリカビザ申請に際して、DS160という個人情報や渡航目的、申請理由など細かく入力しなければならないオンラインフォームがあります。
DS160は、大変に細かい情報を英語を用いて入力するので、時間を要する作業となり、英語が不得手な方にはご負担となっているようにお見受けします。DS160フォームには、過去の直近5回の渡米歴を入力するページが出てきます。
幼かったころのパスポート、学生時代のパスポート、結婚前の旧姓のパスポート、もう使わないな、と思って廃棄されてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
弊社のお客様でも過去のパスポートは破棄したので、渡米歴はわかりません。。。とおっしゃる方もいらっしゃいます。そう言った方で、ビザ申請までに時間に余裕がある方には「出入(帰)国記録に係る開示請求」をお勧めしています。
『出入(帰)国記録に係る開示請求』とは
外国への渡航歴を照会したり、公的な書類として確認書を発行したいとき法務省が発行してくれる『出入(帰)国記録に係る開示請求』というサービスがあるのです。
法務省の「個人情報」のページによると、制度が始まったのは平成17年4月で、「個人情報保護法」の施行に伴い、誰でも、法務省に対して法務省が保有している個人情報について開示を請求することが可能という趣旨に基づいたサービスの一つです。
出入国記録の正式名称は「日本人出帰国記録調査書」と言います。
日本人出帰国記録調査書に記載されていることは、
名前、生年月日、調査期間、出国港、出国年月日、航空機便名、降機地、旅券番号、帰国港、帰国年月日などが一覧となっています。
飛行機だけでなく、船での出入国記録もあります。ただし、他国から他国への出入国は記録されていません。残されているデータは、あくまで日本からの出入国に限ります。
申請者が記入する請求書は「保有個人情報開示請求書」と言いますが、
現在は請求者本人が出入国在留管理庁に来庁して請求する方法と、郵送で申請する方法と選択することができます。
窓口申請の場合はカウンターで身分証明書を提示して、ご自身の情報を記入します。特段難しい記入欄はなく、いつからいつまでの出入国記録が欲しいのかなどを書くだけです。手数料の印紙代(300円)と返送用郵送料が必要です。取得した履歴が過去にさかのぼって長かったり、渡航歴が多い場合には郵送料は変動します。
待ち時間や往復の交通費を考えたら、窓口申請より郵送申請が便利かもしれませんね。
物心がつく前にご家族で海外旅行に行った人は、記憶がなくとも出入国記録が残っています。たとえパスポートをなくしたとしても、日本国にはあなたが出入国した記録を残してくれています。
アメリカビザ申請をされない方でも、過去の海外渡航歴を知りたい方、興味のある方は申請してみるのも良いかもしれませんね。
アメリカビザ申請ほか、お困りのことがありましたらお気軽にお問い合わせください。