アメリカビザ申請の面接状況

こんにちは。行政書士法人IMSの松井です。

ゴールデンウィーク以降、アメリカBビザの面接予約枠がほとんどない状態が続いておりましたが、最近になってようやく東京、大阪とも枠がオープンになりました。ただし、大阪は9月以降のみオープンとなっている状態です。8月までに面接を受けたい方は、Bビザについては東京で予約されたほうがよろしいかもしれません。

アメリカ非移民ビザの面接は現在、一部ビザカテゴリー、14歳未満のお子さんと80歳以上のお年寄りを除いて、原則、必須となっております。アメリカビザの面接は、昔からあったわけではありません。私も大昔にFビザを取ったことがありますが、書類とパスポートを大使館備え付けのポストに入れるだけで、面接はありませんでした。こんなところに入れて良いのかとちょっと不安になりましたが、無事に1週間程度でビザが発給されたパスポートが自宅に届きました。面接が原則必須となったのは、2001年の 9.11 テロ事件以降です。面接は指紋採取が重要な側面ではありますが、許否の判断にあたり、面接の内容も非常に重要な位置づけとなっており、いくら準備した書類が完璧でも、面接で失敗するとビザは発給されません。

アメリカビザ面接のポイント

お客様には、面接での想定問答集をくださいと良く言われますが、弊社では想定問答集は用意しておりません。以前は想定される質問をお伝えして、対応していましたが、想定問答集のようなものをお渡しすると、丸暗記で対応しようとする方がいらっしゃいます。丸暗記ではなく、意味や背景を理解した上でご自身の言葉で答えることが重要です。そこで、現在では面接直前にお電話等で面接ガイダンスを実施しております。ガイダンスの中で、面接の流れ、英語が分からない時の対応方法、面接時の注意事項、言ってはいけないこと等をお伝えします。通常は10-15分程度のガイダンスが、稀に1時間掛かってしまうこともありますが、時間が掛かってもこのガイダンスは省略せずに行うようにしています。

面接で大事な点は下記のとおりです。

・質問に対する返答は簡潔に。

・質問を良く理解してから、返答する。

・非移民ビザの面接の場合には、「移民の意思」を示さない。

上記3点の意味を説明しながら、面接で想定される質問を申請者の方にお伝えしております。面接後にお話しを伺うとガイダンスの内容が非常に役立った!という嬉しいお言葉をいただくことが多く、実際の質問内容を教えていただき、次回以降のガイダンスに反映させるようにしています。

たかが面接、されど面接です。面接を侮ってはいけません。面接の内容次第ではビザが発給されないこともあり得るということは知っておいて損はないと思います。これから面接を受ける方は、十分に準備の上、臨まれることをお勧めいたします。

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