~日本に入国する際のパスポートの残存有効期間について~
こんにちは。
行政書士法人IMSの李でございます。
本日は、各種手続き等をされる際のパスポートに関連するお問い合わせの中で、日本を含む様々な国に渡航される際の旅券の残存有効期間についてご紹介させていただこうかと思います。
海外の方が日本に渡航する際のパスポートの残存有効期間はどのくらい必要なのかご存知でしょうか。
日本から海外に渡航される際、入国先の国によってはパスポートの残存有効期間が半年以上必要であったり、三カ月以上必要であったりと、パスポートの有効期間満了日がいつかをお気になされる方が多いかと思います。渡航される国によって条件が異なるのですが、ご参考までに、渡航先国別の、パスポートの必要残存有効期間を下記に記載いたします。
(出所:ANA 旅券(パスポート)・査証(ビザ)のご案内、Japan Airline ビザ・パスポート情報)
―アジア
中国:入国時6ヶ月以上
香港:滞在日数が1ヶ月以内の場合入国時1ヶ月+滞在日数以上
マカオ:30日以内の滞在の場合、入国時30日+滞在日数以上
台湾:帰国時まで有効なもの
韓国:入国時3ヶ月以上
フィリピン:帰国時まで有効なもの
タイ:入国時6カ月以上
インドネシア:入国時6ヶ月以上
―ヨーロッパ
イギリス:帰国時まで有効なもの
フランス:シェンゲン協定加盟国出国時から3ヵ月以上
ドイツ:シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上
オーストリア:シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上
イタリア:シェンゲン協定加盟国出国時90日以上
スイス:シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上
オランダ:シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上
ベルギー:シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上
スペイン:シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上
ポルトガル:シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上
―アメリカ・カナダ・中南米
アメリカ:帰国時まで有効なもの(入国時90日以上が望ましい)
カナダ:出国予定日+1日以上
メキシコ:帰国時まで有効なもの
ブラジル:帰国時まで有効なもの
―オセアニア
オーストラリア:帰国時まで有効なもの
ニュージーランド:入国時3ヶ月+滞在日数以上
―中近東・アフリカ
トルコ:入国時150日以上
モロッコ:入国時3ヵ月以上
アラブ首長国連邦:入国時6ヶ月以上
さて、日本に渡航するには・・・
入国から出国までパスポートが有効であれば問題なく、必ずしも残存有効期間が数日以上必要である、というような規定はないようです。
*ご参考までに、在オーストラリア日本国大使館のホームページにも、以下のようなQ and Aがありますので一例としてご紹介しておきます:
Q. Do I need at least six months validity left on my passport to enter Japan?
A. The remaining period of validity on your passport does not have to be at least six months. Please ensure your passport is valid for your trip and return. We recommend that you check the regulations of your airline before travelling with less than six months passport validity.
Q. 日本に入国する際、パスポートの残存有効期限は6カ月以上必要なのでしょうか。
A.パスポートの残存有効期限は6カ月以上ある必要はございません。日本での滞在期間と本国に帰国されるまでの期間パスポートが有効であることをご確認ください。パスポートの有効期限が6カ月未満の場合は、ご旅行の前にご利用の航空会社の規定をご確認することをお勧めいたします。
渡航先によってパスポートの残存有効期間が異なりますので、海外へ渡航、または日本に入国される際には今一度パスポートの有効期間をご確認くださいませ。
各種申請の際のパスポート関連情報②では、在留資格認定証明書交付申請や在留期間更新許可申請等に係るパスポート関連情報についてご案内させていただきます。申請時にパスポートがない場合、申請が可能なのか、どのように申請するのか等についてご説明させていただきます。