こんにちは。行政書士法人IMSの松井です。

世の中、新型コロナウイルス一色となっており、通勤電車や入管で自分も感染してしまわないかとビクビクしている毎日です。風邪のようなものと頭では理解しつつも日々増大していく感染者数を見ているとやはりこの強力な感染力には恐れを抱きます。

本日は、この新型コロナウイルスと入管法を中心に、新型コロナウイルス感染症に対する日本政府の水際対策について見ていきたいと思います。

1月28日 新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の交付→新型コロナウイルス感染症を感染症法に基づく指定感染症と指定

(当初、公布の日から起算して10日を経過した日から施行とされたが、国会審議経て2月1日施行に前倒し)

新型コロナウイルスに罹患している者しか上陸拒否できない。

1月31日 閣議了解

下記の外国人は、出入国管理及び難民認定法第5条第1項第14号に該当するものとして,上陸を拒否する

〇本邦への上陸の申請日前14日以内に中国湖北省に滞在歴がある外国人

〇同省で発行された同国旅券を所持する外国人

2月13日 閣議了解

下記の外国人についても、出入国管理及び難民認定法第5条第1項第14号に該当するものとして,上陸を拒否する

〇本邦への上陸の申請日前14日以内に中国浙江省に滞在歴がある外国人

〇同省で発行された同国旅券を所持する外国人

⇒上陸拒否対象者は中国湖北省および浙江省出身者や滞在歴のある者のみ。

出入国在留管理庁によれば、閣議了解により上陸拒否の対象者に当たるとして慎重審査の対象となった人は2月20日現在で計252名、そのうち上陸を拒否された人74名、上陸申請を取り下げた人41名、特段の事情が認められ上陸が許可された人137名だそうです。「特段の事情」とは,湖北省又は浙江省において発行された中国旅券を所持する者で, 上陸の申請日前の14日以内にこれらの省に滞在歴がないことが明らかである者とされています。この数字について、皆さまはどう思われるでしょうか。

浙江省は武漢のある湖北省についで感染者数が多いということで、上陸拒否の対象になったのですが、実は2月21日現在で浙江省の感染者数は1175名、広東省では1332名、河南省で1265名、湖南省で1010名と湖北省の周囲の省では感染者数が増え続けています。なぜ浙江省と同等に感染者数が多い地域からの渡航者について特に制限が掛けられないのか不思議ではあります。

米国をはじめとする諸外国では、2月初旬の時点で中国全土からの渡航者を一律入国拒否とした国が多いようです。現在、米国大使館では、風邪のような症状がある場合でも面接予約を変更するよう案内しており、ある意味徹底した対策が取られています。

東京オリンピックを控える中、少しでも早くコロナウイルスが終息し、見えないウイルスにおびえる日から解放される日がくることを願っています。そして、日本人が海外へ行けない、あるいは日本に外国人が来なくなる日が訪れないことを切に願います。

(参考:入管法)

第五条 次の各号のいずれかに該当する外国人は、本邦に上陸することができない。

一 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)に定める一類感染症、二類感染症、新型インフルエンザ等感染症若しくは指定感染症(同法第七条の規定に基づき、政令で定めるところにより、同法第十九条又は第二十条の規定を準用するものに限る。)の患者(同法第八条同法第七条において準用する場合を含む。)の規定により一類感染症、二類感染症、新型インフルエンザ等感染症又は指定感染症の患者とみなされる者を含む。)又は新感染症の所見がある者

二~十三 (略)

十四 前各号に掲げる者を除くほか、法務大臣において日本国の利益又は公安を害する行為を行うおそれがあると認めるに足りる相当の理由がある者

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